リエート誕生物語


2002年8月  
 高校生活最後の全日本吹奏楽コンクールが終わる。H高校吹奏楽部に所属していた、
F、K、Oは一般の吹奏楽団を自分たちの手で作って愛媛の吹奏楽に旋風を巻き起こし
たい!!と言い出す。これがそもそもの始まりである。しかし、まだまだ現実を知らな
い夢みたいな話であった。


2002年11月  
 しばらく、楽団結成について話ていなかった三人だったが、本格的に火が付き出した
のは、この頃である。
 まずは、名前を決めようと思い、学校のレッスン室(練習ができる小さい小部屋)で
三人が音楽用語辞典を見ながら何か良い言葉が無いか探している。数々の候補の中から
(変なのもあった・・・)「Lieto」リエート「楽しい、愉快な」という楽語に決
愛媛リエート吹奏楽団という名前だけ誕生した。


2002年12月 
 具体的にどうしたら楽団を結成できるのか。知人や先生などにアドバイスを受けなが
ら、ひとまず「練習場所・メンバー・大型楽器」など音楽を行う上で最低限必要なもの
を揃える事にした。北条市を拠点にしたかったため、北条地区の様々な施設、市役所、
教育委員会などを幾度となく訪ねたり、電話をしたりした。しかし、現役の高校生が制
服で来るのである。しかも、先も全く分からない吹奏楽団を作りたいと言っている。当
然、最初はそこまで相手にされることなく夕日が落ちる日もあった。
 しかし、何回か足を運んでいるうちに北条市役所、教育委員会の方が相談に応じてく
ださるようになる。だが、吹奏楽というのは音が大きいなどの理由でなかなか練習場所
が見つからない。
 この時、無謀ながらも演奏会を企画した。地元中学校2校との合同演奏会である。演
奏会は、三月に行うことに決まった。それまでは、なんとか中学校の打楽器や音楽室を
お借りすることができた。しかし、演奏会が終わるまでに4月からの練習場所を見つけ
なければ、リエートは路頭に迷い実質、解散の危機に直面することになる。
 

2003年1月
 練習場所が見つからないまま、年を越してしまった。最後の望みを賭け再び、市役
所を伺った。すると、浅海という所の井手図書館という場所を紹介される。しかし、浅
海公民館の主事さんに聞いてみないと分からないということで、帰ろうとしたその時で
ある。偶然、浅海公民館の主事さんが市役所に戻って来られた。偶然中の偶然である。
その時、詳しいお話をお聞きし4月から練習場所として使わせて頂く事になった。
 こうして、ジョイントコンサートを無事に終え、愛媛リエート吹奏楽団は北条浅海を
拠点に4月から本格的に活動を開始することになった。また、練習場所決定により、入
団届を作成し2003年1月15日に最初の入団届が提出された、2003年1月1
5日を愛媛リエート吹奏楽団結成記念日としているのである。


                         リエート誕生物語  完
                                  (2004年3月16日 作成)









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